2020/11/14(土)WavPack

部屋にたまったCDを整理しようと思うものの、なかなか良いデータでの管理方法が見つからず困っていました。というのも保持している音楽データには2種類ありまして、1つはCDのデータをアーカイブしておく用途、もう1つは各プレーヤーで再生するためにデータを非可逆圧縮する用途です。

一般的に音楽CDは取り込む際にCD-DBと呼ばれるデータベースから曲名やアーティストに関するデータを引っ張ってきて、各曲に関連付けされます。これらはユーザーの投稿情報である為、間違いや表記ゆれを避けることはできません。そこで、1つずつ手作業で修正していくわけですが、その際にデータベース上でアルバムが分割されるという問題が発生したり、修正を2種類のファイルへ行う必要があったりと、なかなかに手間がかかります。

もっと楽に管理できる方法がないのかと色々調べていると、WavPack*1という形式を見つけました。WavPackはfoobar2000等の有名音楽プレーヤーが対応している可逆圧縮形式であり、1ファイルにCDのトラック情報であるCueファイルを埋め込むことができます。さらには非可逆圧縮(*.wv)+補正ファイル(*.wvc)を同じフォルダに置いておくと可逆圧縮になるというユニークな機能を持ちます。CDのアルバムが1ファイルになっているので、アルバム情報がバラバラになることもないし、1種類のデータで可逆と非可逆に対応しているのでこれまでの不満を解決できそうです。

そこで手持ちのCDを全てWavPackに変換することにしました。色々調べていると、EAC*2+EasyWavPack*3でCDの取り込み、CDDB取得、WavPackへの変換が一度にできるようです。これでCDを全てアーカイブ化するぞと意気込んでいたのですが、どうもEasyWavPackはwv+wvcの形式に変換することができないようです。ということで、一度はあきらめようかと思ったのですが、無いなら作ればいいじゃないかということでEACでwv+wvcに変換できるEasyWavPackのようなツールを作成しました。WavPack for EAC