2019/11/09(土)QNAP TS-453Beのメモリ交換(8GBx2化)
QNAP TS-453Beのメモリは4GBあるのですが,いろいろバックグラウンドで動かしていると不足してきて遅くなってしまうので増設をすることにしました.
仕様上は最大8GBで,16GBでも認識するかもしれないという情報はあったのですが,あいまいな感じだったので人柱がてら8GBを2枚購入しました.
もともと入っていたメモリがADATAのADDS$1866W4G13-BMIPが1枚購入したメモリはUMAXのUM-SODDR3S-1600-8Gが2枚動作周波数は若干落ちていますが,これしか売ってなかったので仕方ないです.
QNAP本体の3.5inchトレイを全部抜くとメモリスロットが出てきます.ちょっと奥まったところにあるので出し入れしづらいですが,普通に交換をして3.5inchトレイを元に戻して起動させると無事起動しました.ちゃんと16GB分認識しています.

ちなみに3.5inchトレイは入れる順番を変えてしまうとRAIDが壊れるらしいので気を付けましょう.付箋をしておくとよいと思います.

2019/02/12(火)QNAPのNASにSSDを入れてみた
鬼のように忙しい期間を過ごしていたら,最後の更新から1か月が経っていた.かくも新年の目標は3日しか持たないものである.
さて,自宅ではデータサーバーとしてQNAPのNAS「TS-453Be」を使用しているのだが,最近共有フォルダのレスポンスの悪化が目立ってきていた.どの場合にレスポンスが悪くなるのかを色々実験してみながらいじっていたところ,バックグラウンドでHDDの読み書きが発生する処理が行われている場合にどうやら遅くなるらしい.要するにシステムがHDD上にある為,システムの読み書きとデータの読み書きが競合してしまい遅くなるようだ.これの対策はただ一つ,システムをSSD化することである.幸いにして,TS-453BeにはPCIExpressのスロットがある.そこにSSDを追加してシステムをぶち込めば爆速になると思い,さっそくm.2のSSDと拡張カードをぽちっと購入した.
さっそくNASを分解し,m2SSDを挿入してみた...がどうも様子がおかしい.ストレージプールが作成できないのだ.よくよく調べてみるとサードパーティ製の拡張カードにデータを保存できない.
参考:保存用に NVMe PCIe SSD が使えないのはなぜですか?
純正のQM2カードでないとデータ保存ができないようだ.非純正で放熱が不十分な場合,極度に速度が落ちてしまう場合があるのが原因なのだろう.しかし,純正のQM2はべらぼうに高いので買う気にはなれない.幸い,非純正でもキャッシュとしてなら使用できると書いてあるので,ボリューム200GB,キャッシュ250GBでボリュームを作成することにした.これならHDDの中身を全てSSDにキャッシュできるので,連続書き換えなどが発生しない限りキャッシュ率が100%になるはずである.
実際にやってみると反応もよくなり,WindowsをSSD化したときのような感動が味わえた.しかし,キャッシュヒット率を確認すると50-70%程度とそこまで高くない.SSDのほうが早いので100%になってもおかしくなさそうだが,SSDとHDDで読み書きのブロックサイズによってレスポンスが異なるのだろう.とりあえず当初の目的は達成できたので,このまま様子を見てみることにした.
2018/01/06(土)QNAPミドルレンジモデルの比較
①TS-251(Home)
②TS-431X(SMB)
③TS-453B(SMB)
の3製品です。



想定している用途としてはPCのデータ倉庫を考えています。普段使用するPCの本体はなるべくコンパクト
また、巨大ファイルを多く保存していることからシーケンシャル性能が欲しいと考えています。
大体HDD1台当たり80~180MB/sの速度が出ますので、接続速度が1GbpsならRAID1で十分ですが、10Gbpsを導入するならRAID5もしくは6を導入したいところです。
このうち、①は1000BASE-T、②はSFP+、③はオプションの10Gbpsカードを装着することで10GBASE-Tに対応するので、①なら2ベイ、②③なら4ベイ以上のモデルを選びたいところです。
SFP+と10GBASE-Tはどちらも規格上の速度は10Gbpsで同じなのですが、SFP+のほうがレイテンシが少ないものの、接続には1本1万円近くするトランシーバケーブルが必要となります。一方で10GBASE-Tは通常のLANケーブルが使えるなど導入コストは安くなります。
ただ、本体価格(拡張カード込み)が①が3~5万程度、②が約6万円、③12万円となることを考えると②のコスパがいいですね。
ベンチマークを見ると②が956MB/s、③が683MB/sと、SFP+である②が早くなっていますが、暗号化ボリュームにすると②312MB/s、③が690MB/sと逆転されてしまいます。


③については暗号化の有無で速度が変わっていないのでボトルネックはネットワーク側にありそうです。やはり10GBASETはあまり速度がでないのでしょうか...
値段が重要なら①、暗号化を使うなら③TS-453B、普通に使うなら②TS-431Xがよさそうですね。
2017/12/22(金)QNAPエントリーモデルのQSyncが遅くて使い物にならない件について
QSyncはいわゆるDropboxやOnedriveのようなもので、PCとNASの間でファイルを同期してくれるというものです。理論上はNASの容量いっぱいまで使えるので、DropboxやOnedriveの有料オプションに年間1万使うよりもコストパフォーマンスがいいですし、OnedriveなどはMicrosoftが検閲を行っておりセキュリティの観点からも問題がある上、事故か故意かはわかりませんが勝手にファイルを消されたことがあることを考えると、自分の管理下にデータを保存しておくほうが安心できると思います。
というわけでQSyncを利用してPC間で同期していますが、速度が思ったよりも上がりません。大きいファイルを同期するシーケンシャルなファイルの転送では100~200Mbps程度の速度が出て早いのですが、細かいファイルになると毎秒1~2ファイル程度になってしまい、同期に時間がかかってしまいます。
リソースモニタを確認するとCPU使用率が100%となっているので単純に性能不足なんだろうとは思いますが、それにしても遅すぎる気はします。ちなみに4コアCeleronが搭載されているTS-x53Bだと100~1000ファイル/秒程度の速度が出ているので単純に性能の問題だと思いますが...
ということで、QNAPを買う際はエントリーレベルの一番下位モデルではなく比較的上位モデルのをお勧めします。TS251なら4.5万円~買えますので。
2017/10/11(水)QNAPアプリの競合
再起動も試してみたのですが改善されず、その再起動をするのに30分位かかる状態です。システムステータスを見てみてもkernel processがCPUを食うばかりでよくわかりませんでした。フォーラムとかも調べてみたのですが有効な打開策が見いだせず、リセットするしか方法が無いかもと悶々としていたところ、ついに問題が解決したのでメモしておきます。
結論から述べますと、バックアップ系のアプリの競合が問題だったようです。Connect to Cloud DriveとCloud backup Syncのうち片方を停止させると、これまでの負荷が嘘のようになくなりました。これらはそれぞれ、Hybrid Backup syncとFile Stationのアドインでクラウドドライブに接続するものだそうですが、何かがバッティングして不具合が起きていたのでしょう。今後のバージョンアップで解決しているといいですね。というお話でした。